アメリカでは大豆生産のために、多様な生物が住む森林や湿地を農地化しません。動植物、そして土地を守ることが最大の目的ですが、収穫に悪影響を及ぼすアブラムシやバッタ、ハエなどの虫とともに、それらをエサにする様々な生物も生き残り、大豆が健康的に育つ自然のシステムを守ることにもつながるからです。そうすることで、農薬などの使用量が減り、安心でおいしい大豆を安定供給することができるのです。
農地の周囲にある森林や湿地は、洪水や土壌の浸食、流出を防ぐ緩衝帯の役割を果たします。それらを守ることで農地の健康が維持され、肥料や農薬の使用量が減り、病原体も減少します。農地から流出・沈殿する土砂を抑制し、水の品質が向上するので、湿地も復活します。さらに、輪作や被覆作物を作ることで土を痩せさせず、サステナブルで生産性の高い農地を育成できるのです。
アメリカでは、大豆生産者との健全な営農を守るために、アメリカ政府が定める労働者の健康とお福祉に関するすべての法律に従います。これにより、アメリカ大豆のサステナブルな生産体制が構築されているのです。大豆生産にかかわるすべての人々の、健康で幸せな生活を守ることが、安心でおいしい大豆を安定して提供することにつながります。
生産手法や環境保全の継続的な改善は、より効率的で安定性の高い生産を可能にします。例えば、衛星からのGPSシステムを利用して、広大な農地への種まきや散布肥料の位置・量を正確に把握し管理することでムダを省き、作業の効率化ができます。作業時間の短縮はもちろん、農薬などの使用量減にもつながり、省エネルギーで生産性を上げることができるのです。
アメリカ大豆は28万戸を超える家族経営によって生産されています。
農地保全法にもとづき、地球環境に配慮した営農に取り組んでいます。
アメリカ大豆輸出協会は、このサステナブルな農法を見える化しアメリカ大豆の安定供給の仕組みをご理解いただけるよう努めています。
「日本の食をささえるために 未来へつなぐお手伝い」